こんにちは!Tokyo Sitterです。
新型コロナウイルス感染症が全世界で猛威を振るう中、ペットを飼われている方も不安になっているのではないでしょうか。
うちの愛犬・愛猫にも感染するの?
ペットがコロナウイルスに感染したらどのような症状が出るの?
今回は、猫が新型コロナウイルスに感染するとどのような症状があるのかご紹介していきます。
当初から、猫では容易に感染する、と言われてきました。
しかし、ほとんどの場合が無症状であり、大型ネコ科動物であるライオンやトラなどで軽い呼吸器症状がみられる程度、とされていました。
2021年1月に、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らは、猫が新型コロナウイルス感染後、回復しても肺にダメージが残ることを発表しました。
今回の東京大学医科学研究所の猫の新型コロナウイルスの発表とは?
猫が新型コロナウイルスに感染しても症状がないけれど、肺にダメージが残ることを発表しました。
「新型コロナウィルスに感染した猫は無症状だったが4週間後も肺に炎症が残っていた」と発表され、同時に、「飼い主が知らない間に、飼い猫の呼吸器に損傷が生じている可能性がある」と、感染予防を呼び掛けています。
詳しい説明は、
京大学医科学研究所の河岡義裕教授らは、ネコを新型コロナウイルスに感染させた上で、まず、全身の臓器を調べウイルスが効率良く増殖する臓器がどこか調査したということです。 すると鼻や気管では感染6日目までウイルスの増殖が見られた一方で、肺ではウイルスの増殖が少ししか見られず、速やかにウイルスが排除されていることが分かったとしています。 この間ネコは全く無症状だったということですが、肺にはダメージが残っていて感染から4週間たっても、慢性化した炎症が見られることも分かったということです。 河岡教授ら研究チームではこれらの結果からネコが無症状であっても、新型コロナウイルスによって、知らぬ間に呼吸器に損傷を負っている可能性があることを示している。
つまり、症状が見られないけれど、肺には慢性化した炎症があるということです。
次に、猫は新型コロナウイルスに感染するのかを見ていきましょう。
猫は新型コロナウイルスに感染するの?
これまでに新型コロナウイルスに感染した人から猫(犬)へと感染したと考えられる事例が数例報告されています。
また、米国の動物園などのトラやライオンなどの猫科の動物も飼育員から感染したという推察されている報告もあります。
ただし、新型コロナウイルスは主に発症した人から人への飛沫感染や接触感染です。現時点では、人から動物への感染例はわずかな数に限られています。それと猫から人への感染は、いまのところ発表されていません。
新型コロナウイルスは、猫同士で感染する?
猫は、いまのところ新型コロナウイルスに感染しても人には、うつしません。しかし、猫同士では感染することが、わかっています。猫を多頭飼育しているところは、注意が必要ですね。では、どんな症状が出るのかを見ていきまいしょう。
猫が新型コロナウイルスに感染した場合の症状とは?
これまでのところ、猫では呼吸器症状・消化器症状があったとの報告があります。
【呼吸症状】
・咳
・クシャミ
・鼻水
・息が荒い
・開口呼吸(口を開けて息をする)
・鼻孔がパクパクと動く
・流涎
猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症なども呼吸症状があります。新型コロナウイルスだけではなく、いわゆる猫風邪は多いので自己判断せずに、獣医師に尋ねてください。
【消化器症状】
・下痢
・嘔吐
猫の呼吸症状は、犬よりわかりにくいです。その理由は、猫が、お散歩にも行かなし、具合が悪くなると飼い主の見えにくいところに隠れるからです。胸の辺りを見て、激しく動いていないかよく観察してくださいね。健康なら、胸の辺りは、ほとんど動きません。
猫の飼い主のすべきこと
これまでのところ、新型コロナウイルスが猫から人に感染した事例は報告されていません。
その一方で、猫は、新型コロナウイルスの感受性が他の動物種よりも高いとの報告があります。以下のことをして、猫が新型コロナウイルスに感染させないようにしてください。
・猫を外に出さず完全室内飼いにする
・飼い主が猫に接触する前後は、手洗いや手指用アルコールなどで消毒をする
・猫との距離を取る
・飼い主は咳がある場合などは、マスクをして猫と接する
・なかなか難しいですが、新型コロナウイルスに感染しないように注意する
まとめ
猫から人に新型コロナウイルスが感染したという報告はいまのところありません。
飼い主は、冷静に行動して、飼育放棄などはしないように、猫を今まで通り、愛情を持って飼ってくださいね。ネットなどで、いろいろと新型コロナウイルスの情報が飛び交いますが、科学的にものごとを見る目を持ちましょう。
実際に、新型コロナウィルス感染者の飼っているペットの診察を控えたりといった事例は起きています。 じゃあ万が一が起きたらどうしたらいいんだ!!と思われると思いますが、診察してもらえない。これが現実です。
だからこそ飼い主が感染しないようにしなくてはならないのです。 新型コロナウウィルスに感染することで、どれほどの影響が出てくるのか。危機管理の一環として、今一度考えてみましょう。
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